梅草庵 daily life 第62話

★たまには私の暗黒期の話

 世田谷学習塾さんhttps://setagaya-gakushujuku.com/)との「寺子屋同盟」がスタートして約4か月が経ちました。この数か月をふり返ってみて、チームプレイはおもしろいということを再認識しました。共同で何かを生む充実感に加え、自分への刺激にもなります。今述べたチームプレイは楽しい思い出になりますが、私にとって一番キツかったチームプレイの思い出は、前職の進学塾(集団指導)で初めて教室長になった時のことです。

 私は26歳の時に初めてその進学塾の教室長になりました。しかも任されたのは一番大きな校舎、つまり基幹校舎でした。その校舎の教室長就任としては塾の歴史上最年少だったとのことです(当時の社長がおっしゃっていたので間違いないと思います)。最年少で一番大きな校舎、響きはカッコイイかもしれませんが、現実はとてつもなくハードでした。小4生~高3生で約300名ぐらいの生徒がいましたので、その分配属の先生も多く、10人を超える先生たち(アルバイトでなく正社員)を統率する立場となりました。年齢構成は様々です。当然その中には私より年齢も指導経験も上の先生方もいらっしゃいます。教室長である私の指示に対して、社会人ですからどなたも従ってはくれますが、なんと言いますか雰囲気が良くない、硬いのです。前向きな雰囲気で仕事をしてくれていたのは、おそらく2~3人(同年代と年下)だったと思います。教室の毎月のミーティングが中々盛り上がらない。出る提案に対して、誰もやりたがらない。「教室長としてのお手並み拝見」の悪い眼差し、などなど。結局、私自身が背負いこむ量も増えました。(後日談で、仲の良い同僚から、当時の私は「闇のオーラ」が出ていたと言われました(苦笑))。

 「このままでは色々いかん!」と思い、リーダー論の本を読み漁りました(3か月で20冊ぐらい)。心構えを吸収すると共に、本の中にあったテクニックもいくつか試してみました。そうすると、不思議ですね(数々の本に感謝です)、少しずつ先生間の雰囲気が良くなったのです。経験豊富な教室長に比べたらまだまだですが、1年で左遷されることもなく、結局その校舎で4年間教室長をさせていただけました。「失敗はいい。失敗から学ばないことがダメなのだ。」ということを身をもって体験しました。

 教室長就任当初の暗黒期が無かったら、恐らく私はあれほどまでにリーダー論を読み漁っていなかったと思います。そしてその後の成長も大変鈍くなっていただろうと思います。もちろん、これからも貪欲に成長を目指していきます。「闇のオーラ」を「光のオーラ」に!