2014年

2月

21日

読書のすすめ 第15号

★『項羽と劉邦』

 

 都立高校入試の学力検査までカウントダウンに入りましたね。中3生のみなさんは「人事を尽くして、天命を待つ」という状況を作りだせるといいですね。昨日の浅田選手(フィギュアスケート女子フリー)の人事の尽くし方にはただただ感銘を受けました。一方、受験が終わった中3生は、自分なりにまた新たな目標を立てることも忘れないようにしましょう。

 さて今回紹介するのは、久々に漫画です。中国を舞台にした歴史漫画、『項羽と劉邦』(横山光輝)です。

同じく中国の歴史漫画で有名な『三国志』(横山光輝)よりももっと昔の時代の話です。秦の始皇帝が滅びるところから物語はスタートします。秦が弱小になったため小国に分裂する中、楚の国の項羽と漢の国の劉邦が統一国家をつくるべく立ち上がる話です。数多くの戦いの末、劉邦率いる漢が勝利します。ちなみに、これらの戦いの中から「背水の陣」「四面楚歌」という有名な故事成語も生まれていますよ。戦略に富んだ戦いの場面も見ものですが、項羽と劉邦のリーダーとしてのキャラクターの違いもおもしろいです。項羽は、自分の力を武器に有無を言わさず部下を従わせるリーダー。劉邦は、能力は決して高くないのですが、人柄で部下を引きつけるリーダー。何か作戦を立てるときにも二人の違いはよく表れます。項羽は自分でドンドン決めてしまい、トップダウンで部下に命令を出す方法を取ります。一方の劉邦はみんなで考えて決めましょう(もしくは任せたぞ~)という方法を取ります。どちらのやり方が絶対に正しいとは言えないですし、どちらのやり方に魅力を感じるかというのも人それぞれだと思います。みんなの中には部活や委員会でリーダー役につく人〔ついている人〕もいますよね。二人の良いとこ取りをして、場面場面で使い分けるのが一番いいのかなと私は思います。