梅草庵 daily life 第25話

★悔いのない志望校選びを

世田谷区の区立小学校・中学校では新学期・入学式を迎えましたね。

ご進級、ご入学おめでとうございます。

梅草庵本校でも、先日までの春期講習で新たな生徒たちが加わり、さらにパワーアップをして新学期を迎えることができました。

当塾では、3月末の春期講習から新学年としての授業が始まりましたが、この期間に感じたのは、各学年とも入試への意識が自然と高まっているということでした。

例えば、新中3生は当然として、新中1生の中にも、4月頭にさっそく学力テスト(模擬試験)に挑戦してくれる生徒がおりました。その生徒にとっては1日で5教科のテストを受けきるというのは初めての経験だったようで、5教科目の社会が終わった時には、さすがに疲労困憊している様子でした。しかし「今の自分にとってツライ経験」をしておくことが、成長へのきっかけの大きな要因になると思います。今後のがんばりにも期待しています。

また新中2生からは、具体的な志望校が、彼ら・彼女らの口から挙がるようになりました。「先生、〇〇高校って偏差値どれくらいですか?」、「〇〇高校の特集をテレビでやっていたので見てみました。」などなどです。

 

学年が上がるにつれ、高校情報は授業中にも入れていきます。

志望校を考える上で大切なことは「今の学力で行ける学校」で探さないことだと思います。行きたい学校と行ける学校が同じ場合はいいのですが、そうでない限りはおすすめしません。なぜなら「行ける学校」というのは、その子にとって、ある意味妥協校だからです。「今の段階で行ける」というのは、生徒のこれからの成長を無視していることにならないでしょうか?若い学年ほど大切してもらいたいのは、むしろ「行きたい学校」で探すことです。より理想的なのは「その学校のためなら頑張れる学校」で探すことです。その学校の多くは、今の自分より斜め上のレベルかもしれません。しかし、その学校のために頑張ることが自分を成長させることにつながるなら、いわゆる受験勉強も有意義なものになるはずです。受験勉強は、入試で受かるための知識を詰め込むだけの期間ではありません。家族や友達といった周りの人にも助けられながら精神的にも大人になれる期間です。少なくとも1年間はそのような大切な期間を過ごすことになります。

志望校選びでは、ゴールとその過程まで大切にし、ぜひ悔いのないものにしていきましょう。