★難問「一番大事な教科はどれですか?」
以前、ある生徒に「先生は5教科(英・数・国・理・社)の中で一番大事なのはどの教科だと思いますか?」と聞かれたことがあります。当然どの教科も大事で、ひいきできるものではないと思っています。が!
「どーしてもどれか1つ選んでください!」と言われたら、「国語」を選びます(別に誰かに脅されているわけではありません(笑))。当塾は英語も開講していますので、英語と非常に迷うところですが、国語が1位だと思っています。国語力があることが、他の4教科に関しても勉強する上での土台になると思うからです。
簡単な例として、英語の書きかえ問題が挙げられます。「上の文と下の文が同じ意味になるよう空欄をうめなさい。」というような問題です。こういった問題を解くには、上の文を一回頭の中で日本語に訳して、同じ意味になるような違う言い方はないかな?などと考えて解答していくわけです。このような頭の中の動きには、間違いなく国語力が使われていますよね。また、次に挙げるのは、数年前に英語の授業で中3生から受けた恐ろしい質問です。「この文を否定文にしなさい。」という問題の時に、「先生、否定文って何ですか?」と。・・・危険です!英語の問題に立ち向かう以前の段階です(泣)。これは極端な例ですが、国語を勉強しておかないと、「言葉自体を知らないことによる、解けない問題」というものが出てきてしまうと思います。日本語解析力が不足していることでできなくなってしまう問題というのは、英語以外の教科でもあります。例えば数学の「証明」問題は、間違いなく国語力が必要でしょう。
では、国語力をつけるにはどうしたらいいのかと言ったら、まずは読書だと思います。英単語をシャワーのように浴びた人が英会話を得意になるように、きちんとした日本語をシャワーのように浴びることが大切だと思います。その手段の1つが読書です。「読解問題を解く」ということは塾の授業でできるようになりますが、根本的な「国語力」というのは各自のひたむきな努力にかかってくる部分が多いと思います。活字が厳しいという生徒は、マンガからトライしてみましょう!