HOW TO STUDY いろいろ 第30号

★勉強時間は中身が大切

*チラシ『梅草庵新聞2014年5月号』にも掲載)

 私は仕事柄、教師職をやっている友人・知人が多く、会えた時には授業や教育についてよく話し合います。また、そういった友人に、実際に授業を見させていただく機会をもらえたりもしてきました。今回はその体験の1つをご紹介いたします。

 それは、『中3古文特訓』という授業で、私は生徒役としていきなり参加させてもらいました。完全に本気モードで参加し、その日いた中3生と全く同じ問題を同じ時間内で解きました。いつも教壇に立つ側なので、久々に生徒になるのは新鮮で楽しいものでしたし、古文を解く上でのテクニックなどを改めて聞くチャンスもあり、ちょっとお得でした。学生時代から私が古文で特に難しいなと感じていることは、主語の省略が多いことです。適当にダラダラ読んでいると、いつの間にか「この動作は一体誰の動作なんだ?わけわからん!」となってしまうことがよくありました。ですから、この参加させていただいた授業では、生徒と点数で勝負していたこともあり、動作が出てきたらそれは誰の動作なのか常にメモっていました。このおかげなのか、我ながら読み間違えがほとんどありませんでした。古文で苦戦している人は参考にしてくださればと思います。

 

 さて、この日は生徒として古文の大問を4問やったのですが、その先生(友人ですが)が1問1問制限時間をつけてくれたので最後まで集中力が続きました()。当時、授業を受けるのは久々でしたので、一気に4つやるという流れでしたら後半はヘトヘトになっていたかもしれません。勉強において集中するというのは非常に重要なことです。同じ1時間でも集中した1時間とダラダラした1時間では中身が違いますよね。ということは、勉強時間は勉強時間でも「集中した勉強時間」を作り出すことが大切です。集中力というのは人によって違いますし、同じ人でも教科によって違うかもしれません。ですから、少しでも「集中した時間」を増やすために工夫をしてみましょう。例えば、1日1時間勉強するとします。一気に1時間集中できるという人は問題ないですが、無理だという人は自分の集中力と相談して1時間を分けてみましょう。「30分を2回」とか「15分を4回」とかです。設定した時間内は絶対集中する。これだけは守ってください。もちろん時間の切れ目での途中休憩はありです。やり通せばこれも同じ1時間です。しかも、ダラダラの1時間とは絶対吸収量が違いますよ。あとは、慣れてきたら同じ要領で1日あたりの勉強時間の設定を少しずつ増やしていくだけです。勉強のスタミナをレベルアップさせましょう。