HOW TO STUDY いろいろ 第32号

★ミスを受け止める強さを持つ

(*チラシ『梅草庵新聞2014年7月号』にも掲載)

 中学生は1学期期末テストが終わりましたね。彼らから「英語○○点っぽいです!」や「数学やばかった。」などの報告を聞くことが多くなってきました。テスト結果が返ってきた生徒達は、点数(結果)がわかっただけで終わりにしていないか気をつけてくださいね。

 定期試験は、そこまでの途中経過チェックなわけですから、結果を踏まえて次につなげることで意味が出てくるのです。例えば95点の人は「いえーい!90点越え!」ではなく、「何が合っていれば100点だったのか」、75点の人は「25点分落とした内容は何だったのか」、こういう点に注目してください。マイナスの方に目を向けることはツライことかもしれませんが、成長するには「具体的に課題を発見すること」、これが大切です。

ちなみに、これまで試験勉強期間に私のところに来た生徒には、自然にこれをやってもらっていました。

 

 ケース1:(生徒)「社会がわかりません。」

      (大川)「社会の何がわからないの?地理・歴史・公民、どれ?」

      (生徒)「え~と、公民です。」

 

 ケース2:(生徒)「歴史ができなかったです…。」

      (大川)「何時代で間違いが多いの?」

      (生徒)「ん~と、室町ですかね。」

 

などなど。その都度、課題を発見してもらっていました。私に質問に来た生徒にとっては、その時はしつこく感じたかもしれません。しかし、課題は具体的じゃないと克服しにくいのです。逆に言うと、課題がハッキリすると、力の入れどころがわかるので勉強しやすくなるのです。例えば、「英語わかんな~い。」と口にする生徒がいるとします。気持ちはわからないでもないですが、これは少々キツイです。自分で課題をしぼれていないからです。もちろん、その生徒の話を聞いたり、練習問題の間違いなどを見たりすれば、こちらでその生徒の課題は発見できます。ただし、自主性を考慮すると、少しずつ自分の課題を自分で発見できるようになってほしいと思います。前述の例ですと「英語わかんな~い。」ではなくて、例えば「英語の3単現がよくわかんな~い。」となるのが成長です。課題がハッキリすると自分で勉強もしやすいです。また、「課題はわかったけど、何をやったらいいかわからない。」という時に、「これをやっとくといいよ。」と、こちらからピンポイントで指示をすることもできます。