2014年

9月

16日

読書のすすめ 第20号

★『星の王子さま』

 「読書のすすめ」もいよいよ20号。記念すべき号ということで、今回は言わずと知れた名作をご紹介。『星の王子さま』(サンテグジュペリ 池澤夏樹・新訳)です。この作品は、主人公である飛行士が、小惑星を去って地球にやってきた王子さまの語るエピソードを紹介するという内容になっています。

 王子さまは、王様のいる星・うぬぼれ男のいる星・ビジネスマンのいる星・酒飲みのいる星・点灯夫のいる星・地理学者のいる星を巡って、7番目に地球にやってきます。各星でのやりとり、地球でのやりとりの中から、生きていく上での大切なことを読者にメッセージとして訴えかける作品です。いくつか抜き出してみたいと思います。


「もしも誰かが、何百万もの星の中のたった1つの星に咲く花を愛していたら、     その人は星空を見るだけで幸せになれる。」


「もしも余が将軍にむかって海の鳥に変身せよと命じて、将軍がそれに応じなかったとしても、将軍が悪いわけではない。それは余の過ちである。」


「自分を裁くのは他人を裁くよりむずかしい。」


「前は10万匹のキツネたちのどれとも違わないただのキツネだった。でもぼくたちは友だちになったし、今では彼は世界でただ1匹のキツネだ。」


「飼い慣らしたものには、いつだって、きみは責任がある。」


「家でも、星でも、砂漠でも、きれいに見えるのは何かを隠しているからなんだ!」


「人間はね、急行列車で走り回っているけれど、何を探しているか自分でもわかって   いない。」


「ものは心で見る。肝心なことは目では見えない。」


 話はそんなに長くありませんが、1文1文に重みがあります。学生のみなさんにもじっくり読んでもらいたい作品です。