読書のすすめ 第22号

★『すいすい暗記 歴史年代ゴロで早覚え』

 受験生の中からは「ピリピリ感全開!」いう人が現れ出したのではないでしょうか。適度な緊張は必要ですが、過度の緊張は禁物。本当の実力が出ないかもしれませんよ。難しいかもしれませんが、「平常心」を心がけてほしいと思います。

 さて、そんな受験生の中で、特に公立志望の生徒は、5科総合の得点力を上げることが最大目標になっていると思います。英語・国語担当なので、例えば「英語がんばれい!」と言いたいところですが、英語や国語よりも早く得点力が上がる科目があります。それは理科・社会です。この二つはよく暗記科目と言われて、マイナスなイメージを持っている人がいるかもしれませんが、この時期は逆に神様みたいな教科です。暗記科目だけあって、覚えればそれがそのまま直接点数に結びつく可能性が高いからです。逆に英語・数学・国語は、解答までに考える作業が入る問題が多いので、ちょっと言葉を覚えただけでは点数に表れません。


 前置きが長くなりましたが、今回はみんなの得点力アップの手助けをこめて、『すいすい暗記 歴史年代ゴロで早覚え』(受験研究社)を紹介します。その名の通り、歴史年代をゴロで覚えようという本です。これはいいなと思ったものを挙げてみます。


●大宝律令に なれはじめ(701)。●以後よく(1549)広まるキリスト教。

●家光は広く鎖国(1639)の令を出し。●吉宗の人の名広(1716)まる享保の改革。

●将軍の位置はむな(1867)しく大政奉還。●いやな内(1877)乱 西南戦争。

●低い位置(1911)やっと高めた条約改正。

●戦(いくさ)い(1931)よいよ満州で。

●中国の戦(いくさ)な(1937)めた日本軍。


 ゴロ合わせが好きな人は自分でオリジナルを編み出すのも面白いですね!そしてそれはきっと忘れないでしょう。