読書のすすめ 第25号

★『ぼくらの7日間戦争』

 さすがに1月末。本格的に寒くなってきましたね。今回紹介するのは『ぼくらの7日間戦争』(宗田理)です。主人公である中学生の菊池英治とその仲間たちが繰り広げる、笑いあり涙あり恋愛あり冒険ありの青春痛快小説です。

 「ぼくらシリーズ」として知っている人も多いかもしれませんね。これはそのシリーズの第1巻目にあたります。具体的には主人公を始めとする中学生グループが、工場を占拠して、自分の親たちを含む大人たちと対決するという話です。

 各巻で毎回話は違いますが、会話が多いせいかとにかく読みやすいのがポイントです。実は、私が読書を習慣化できたきっかけが、中学生の時にこの「ぼくらシリーズ」を読み始めたことです。読んでいて全然疲れませんし、言ってみれば「活字版漫画」という感じです。読書の大切さを理解しつつも、活字の読書に拒否感がある人にはぜひこの「ぼくらシリーズ」をチェックしてみてください。特に中学生諸君にとっては、主人公たちがみなさんと同じぐらいの年齢なので、親近感を持って読めるかもしれません。そして主人公たちの明るい中学生パワーのおかげなのか、どの巻も読んでいて爽快感があります。ストレス解消という感じにもなるでしょうか。

 

 ちなみに、ストレスは大人だけの問題ではなくて、小・中学生にも溜まるらしいですよ。無意識にイライラしていて友達に迷惑をかけたりしていませんか?スポーツをやっている人は、運動である程度ストレス解消は出来ていると思います。ただ、運動ってけっこう場所を必要としますし、やるにしても中々大きな作業ですよね。それに比べて読書は手軽です。「読書でストレス解消」、けっこう便利ではないでしょうか。