HOW TO STUDY いろいろ 第59号

★英単語について~基本の基本編~

 夏期講習が終わり、2学期から新たな生徒達が加わってくれました。中には英語が苦戦中で、基礎から固め直す必要があると自覚して来てくれた子もいます。今回は英語の土台中の土台にあたる英単語の話です。残念な現実を先に申しておくと、英単語を覚える際のスーパーテクニック的なもの(楽して覚える方法)は、ハッキリ言って、ない!です。音(発音)だけならリズムや歌を使って可能ですが、「つづりを書く」となると楽な方法はないでしょう。

 まず英単語をいかに覚えられるかの勝負は、自分に対する「危機感」。この一言に尽きます。将来海外で活躍するため、入試のため、学校での点数を上げるためなど、理由は様々だと思いますが、とにかく「英単語は覚えなくてはいけないもの」とどれだけ強く思えるかにかかっています。「単語力がなくても英語は何とかなるんじゃないの?」と、いまだに思っている危機感0・現実逃避の人はさすがにいないと信じたいです。英語のどの先生方にも言われていると思いますが、英語は単語力がないと・・・無理です!「単語を書け」という問題はもちろんのこと、長文(英文の読解問題)で歯が立たなくなります。長文については、現状の入試問題の中では占める割合が非常に大きいです。ちなみに東京都立高校入試の英語は、リスニングを除くと全て長文読解です。

 さて、単語の練習のしかたですが(特に英語初心者の人へ)、まずは発音を覚えましょう。それから、つづりの練習です。なぜわざわざこんな基本的なことを言っているかというと、過去に、dogという単語を「ドッグ」と覚えるのではなく、「d(ディー)、o(オウ)、g(ジー)!」と口に出して覚えようとしている危険な生徒がいたのです(大変ヤバイです)。短い単語ならなんとかなるかもしれません。しかし、understandのように長い単語になったら限界が来ます。たとえがんばって覚えたとしても、言語を記号のようにしか認識できていないでしょう。

 今回は英単語に関する、いわば「基本の基本編」をお伝えしました。英単語に関してはもちろんまだまだ言い足りません。「単語練習工夫編」は、学年に合わせて、各授業の中でお伝えしていきます。