HOW TO STUDY いろいろ 第60号

★この時期の中3生がやるべき勉強法

 いよいよ11月。2018年もあと2ヶ月です。勉強面について、受験生は追い込み、他学年の生徒はここまでのまとめをしておこうという意識を持ってもらいたいです。さて現在、梅草庵では中学生の面談期間中です。ここまで面談をしていて、中3生から悪い意味で衝撃的なニュースを1・2回聞きました。

それは「(宿題を除いて)自習時間は0(ゼロ)です。」というもの。「ほ、本気で志望校に行きたいと思っているのか?」と私は耳を疑いましたが、話を聞いてみると、勉強の必要性はわかっていても何をしていいかわからないというものでした。想像したくありませんが、自習時間は0(ゼロ)ではないものの、他にもこういうタイプの生徒がいるかもしれませんね。定期試験の勉強ではなく、中3生がこの時期にレギュラーワークとして取り組むべき勉強を紹介しておきます。

 

 まずやるべきは過去の模擬試験(5科)の解き直しです。定期的に模試を受験している生徒は、中3時の分だけで3回分以上はあるのではないでしょうか?それらを改めてテスト形式でノートに取組むのです(1日につき1回分でOK。早ければ3日で終わります。1日の時間があまり取れない人は1日1科目でもOK。それでも15日で終わります。)。解き終わったら、解答・解説を使って答え合わせです。解説については線を引いたり、チェックを入れたりして汚して構いません。ミニ参考書だと思って使いましょう。そして大切なのは、その作業の中で自分の答えと正答をしっかり比べることです。3回分もやれば(それ以上持っている、また中1・中2の時の模試を持っている人はそれらもプラスしましょう。)、自分の課題が見えるはずです。「英語は単語かあ、数学は図形かあ、国語は物語文かあ。」などなどです。課題が見えたら、ピンポイント攻撃です。問題集を使って自分の課題単元を徹底練習しましょう(中1・中2用の問題集を持っていない人は、何かしら購入することをおすすめします。)。課題が英単語や漢字の人は1日あたりの練習時間を決めてコツコツやるしかありません。裏を返せば、コツコツやれば確実な得点源となります。また、英語・数学については積み重ね科目ですので、弱点克服はパッと終わるものではないことの方が多いでしょう。こう考えるとやることは山ほどあります。志望校合格を目指そうとするならば、自習時間が0(ゼロ)でいられるわけが無いはずです。

 

 なお、過去問については、効果的に取り組む上でのタイミング・やり方があります。やみくもに扱わぬよう注意してください。塾生には授業の中で具体的に指示していきます。