HOW TO STUDY いろいろ 第62号

★『速読英単語』を使い倒す

 さて今回はロングセラー単語集の1つである『速読英単語』(風早 寛)の効果的な使い方を紹介いたします。ちなみにこの単語集は、学生時代に単語の暗記に大変苦労していた私に光を与えてくれた感謝の一品です(笑)。

この単語集のモットーは「長文の中で単語を覚えよう。」というもの。左側に英単語がダーっと並んでいて、それに対応する日本語が右側にダーっと並んでいるタイプの単語集ではありません。単語集でありながら、長文が60題ぐらい収録されています。そして、それぞれの長文の中で、その回にピックアップする英単語に色がついているという仕掛けがあります。生徒達には授業中にお伝えしていますが、英単語は英文の中で覚えると定着が高まります。文脈が頭に残っていて、「あの文で出てきた単語だよな。」という感じで思い出しやすいからだと思います。

 それでは、普通の使い方で十分効果的な『速読英単語』のさらなる活用術を紹介させていただきます。本格的な受験勉強に入る前の学年である高1・2生に特におすすめです。

 

① それぞれの長文をA4版に拡大コピーする(必要な単元にしぼってもOKです。)。

② コピーしたものを使って、それぞれの文の行間に単語・熟語・文法など大事なところにチェックを入れまくります(いわゆる精読。A4版にしたのはこのため。行間に書くスペースが生まれます。)。

③ ②の作業が終わった長文(つまりチェックの入りまくったコピーのやつ)を音読します。習熟度に応じて、10~20回がんばりましょう。隣ページにある和訳を先に読んで、内容を頭に入れてからでもOKです。

④ きれいなままの『速読英単語』本体の長文を音読します。この頃にはすでに大事なことは頭に入っています。チェックや和訳に頼らず英文のまま内容がわかるはずです(この達成感が中々嬉しいものです。)。

⑤ それぞれの長文で②~④を行う。

 

 あとは継続あるのみです!ちなみに文の中で英単語を覚えるというのは、『速読英単語』を買わなくてもできることです。学校で使っている教科書だってできますよ。ぜひチャレンジしてみてください!