HOW TO STUDY いろいろ 第66号

★『トップガン マーヴェリック』と勉強

 先日、ようやく映画『トップガン マーヴェリック』を観に行きました。盛り上がりのピークから随分経っていましたので空いているだろうと思ったのですが、中々の混みようでした。ニュース通りのロングランですね。内容も、評判通りそして期待通りとても良かったです。約2時間飽きることのない展開でストーリーに引きつけられました。見終わった後、私はこの作品の大きなメッセージの1つは「考えるな!行動しろ!」だと汲み取りました(なんどもセリフで登場したので間違いないと思います(笑))。

 さて、この「考えるな!行動しろ!」というのは、勉強にも使えるのではないかと思います。もちろん勉強は基本的に考えて行う作業ですから、毎度という意味ではありませんし毎度では逆にマズイですね。場面によってうまく使っていこうということです。

 その場面とは、考え過ぎていて動けていないときです。これまで例えば以下のような生徒を見かけてきました。「数学苦手だから、どうせやっても無理。」、「英語の勉強法がわからないからあまり勉強しなかった。」、「(大学進学希望なのに)大学に行く意義がわからなくなってきたのでやる気がおきない。」。気持ちはわからないでもないのですが、直接そういった生徒を見かけたら、「きちんと見つめ直してごらん。そういうことを考えていて、あなたの成長につながっているの?」と伝えます。いずれにしても、ああだこうだ考えるのを努力をしない言い訳に使わないことです。やれない〔やらない〕言い訳をして動かないぐらいなら、なんでもいいからとっとと行動した方がマシです。「数学だったら計算だけでもやってみる。」、「勉強法だったら聞きやすい友達や先生に質問する。」、「大学の意義については、①自分の将来ビジョンをもう一度イメージしてみる。②考えても浮かばなかったら、極論大学に合格してから意義を探せばいいかと開き直って勉強する。」などです。

 上記の全ての例にも言えますが、動いてみたら見えてきたぞということもけっこうあるのです。そしてその見えてきたものというのは、その子にとって根拠ある考えるべきこと(きっと伸びるための課題です)です

 「良い考えを呼び起こすために行動する」、「考えながら行動する」。その前段階として「考るな!行動しろ!」は中々使えるのではないでしょうか?