HOW TO STUDY いろいろ 第68号

★取り組む前に、動きやすくする

 6月になると、梅草庵は定期試験強化月間に入ります。6月7日(土)・14日(土)には、中学生対象の『英語 2daysレッスン』を実施いたします。

 今回は本格的な試験勉強に入る前に、「スパイラル勉強法 日付版」というものをお伝えしようと思います。

 これは、端的に申すと「どの科目の勉強を、どの日にやるとよいか。」というものです。例えば今年度の世田谷中学校の1学期期末試験は、6月18日(水)~20日(金)の三日間だと教えていただいております。さてここで質問です。6月17日(火)は、どの科目の勉強を主体的に行いますか?おそらく18日(水)の試験科目なのではないでしょうか?18日(水)の学校帰宅後はどうですか?おそらく19日(木)の科目ですよね。そして、6月19日(木)は6月20日(金)用の勉強ですよね。ここまでをまとめてみますと、6月17日~19日の勉強科目が3科目ずつ決まりました。

そして、ここからが重要です。今決定した3教科ずつ3日間のブロックを16日(月)以前の日程にも平行移動して当てはめていくのです。一部具体例を出すと、17日(火)に行う勉強科目は14日(土)にも、18日(水)のものは15日(日)にも、19日(木)のものは16日(月)にも取り組むということです。同じような流れで、この日付の当てはめを最低でも約2週間分作りましょう。実際には、取り組んでいく中で、各科目の理解度や試験勉強の進み次第で、日程の微調整はあるかもしれません。ただ少なくとも、「今日は何の勉強をしたらいいのだ?」という悩みはなくなるはずです。これまで、スケジュール作りをあいまいにしたまま試験勉強に取り組んでいた生徒は、ぜひこの勉強法を実践してみてください。

 最後に、なぜこの勉強法をおすすめするのかです。それは、物事の記憶には取り組む回数が重要だと言われているからです。例えばある科目に総計8時間の勉強をあてるとしましょう。その際、一気に8時間取り組むより、2時間を4回(4日)の方が効果的だということです。集中力も続きやすいですしね。試験勉強にもこれを応用しましょう。ある科目の勉強をするにしても、その科目に出会う(取り組む)回数を増やしてみるのです。

もちろん、自分の勉強法が確立していて好調な生徒は、自分のやり方を崩す必要はありませんよ。