梅草庵 daily life 第56話

★初心と謙虚さ

 私事ながら、塾という仕事に携わって15年以上が経ちますので、教育業界に友人や知人がけっこうおります。現在でも、公立中学校で先生(国語科)をしている友人予備校で講師をしている先輩達(英語科や数学科)とは年数回会う機会があります。お互い職種が同じですので、会った時は毎度、刺激ある楽しさを得られます。

 先日もそんな友人の一人(横浜市中学校の先生)と会う機会がありました。彼とはもう15年を越える長い友人なのですが、今回彼と会う約束をした時に、「そういえば、数年前に彼におすすめされていた本があったな。」ということをふと思い出しました。『教えるということ』(著:大村はま)という本です。ずばり教育という感じです(笑)。彼には申し訳ないですが、おすすめされた時は購入まで至らなかったのです。しかし今回、「思い出したのも何かの縁だ。今度こそ買って、読み切ってから彼に会おう。」とついにその本を読みました。内容はこちらに譲りますが、一言で申すとその本によって私は初心を思い出すこことができました。「教える」における大切なことを自分なりに意識しているつもりであっても、やはり忘れていることや再発見はあるものですね。同時に、別の本で出会った「志や目標は磨き続けなければならない。」という言葉も思い出し、身が引き締まりました。もうすぐ8年目を迎えることができますが、2020年の始めに初心を思い出せたのは、大変良いスタートなのではないかと思っています。刺激を得た勢いで、いまさらながら塾名の由来を掲載してみました。本年もよろしくお願いいたします。